11月26日、ALSOKぐんま総合スポーツセンターで開催された「わくわく運動プロジェクト」に参加しました。「わくわく運動プロジェクト」は、2029年に予定されている国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて両大会の周知を図ることとジュニア育成とを目的に県が主催するイベントです。コロナ禍の影響で今年度のイベントは、感染状況と国の対策方針を見ながらの3年ぶりの開催決定となりました。第8波が押し寄せる中にありながらも、元気いっぱいな家族連れがたくさん集まり、スポーツクライミングの体験ブースも盛況でした。会場では、入場者の特定を基本の安全対策として建物入口での検温と手指消毒を行い、われわれの管理するクライミング・エリア内では密集を避けるために整理券を設けると共に、適切な間隔を取って運営しましたが、小学校低学年がターゲットのこのイベントでは管理がなかなか難しかったようです。整理券は1時間60枚(60人分)に制限し、体験時間帯までは他の競技を楽しんでもらうことで、過去に発生した長蛇の列を防ぐことが出来ました。近年のスポーツクライミング人気を裏付けるのか、朝一番に「クライミングがやりたい!」と子供を連れずに駆け付けた保護者の方がいたのには正直ビックリしました。
クライミングの体験ブースでは、下部移動壁を利用して競技委員会のメンバーが即席の競技ルートを設置。ボルダリングの基本的な競技ルールに則って、易・難2ルートを体験できるシステムを手際よく創りました。この壁の近くで体験している様子を見ていると、子供達の得手不得手、緊張がじかに伝わってきます。ボルダリング体験壁の脇では、スーパーキッズの現役が入れ代わり立ち代わり「リード・クライミング」の模範演技を見せてくれました。まだ小学4年生ではありますが、サブアリーナの天井に届かんばかりの高さまで、あっという間に登り上げる姿は感動的です。このリード・クライミングの模範演技では、他の競技と異なり高さ方向の移動があることからも観戦するのに非常に好都合であり、競技としての分かりやすさが凝縮されていることが保護者の方々にも伝わったでしょうか。今回は体験を希望する保護者の方にも整理券を配布。比較的空いている時間帯だけのごく少数になったのが残念でしたが、子供達と同じ緊張を味わっていただけたかと思います。この体験が、帰ってからの食卓で、また仲間内での話題になっていることを期待するところです。
わくわく運動プロジェクトのスポーツクライミングの体験ブースは、この競技が谷川岳を代表とする岩登りや山へ登ることの延長線上にあり、山岳競技として昇華した姿だということを感じていただく機会として大変有意義です。今回のイベント、まだまだコロナ禍の影響が残り、誰にでも見に立ち寄っていただけるという訳には行きませんでしたが、もっとたくさんのみなさんが「スポーツクライミング」の魅力を知っていただけるようになる日が早くくることを願っています。
下記URLの群馬県スポーツ協会の特設ページもご参考ください。
http://www.gunma-sports.or.jp/wakuwaku/